国内小説

阿川せんり『ウチらは悪くないのです。』気ままな二人のアンチ青春ぐだぐだライフ

ウチらは悪くないのです
yuyakoyu

 

最初に言っておきます。百合濃度は低いです。でもめっちゃめちゃ好き!

『ウチらは悪くないのです。』
著/阿川せんり(あがわせんり)
イラスト/高橋由季
出版/新潮社

 

[box04 title=”あらすじ”]
大学デビューとは無縁の、気ままな生活を満喫していたあさくら。
しかし、周囲のプレッシャーに負け、男女交際を始めることに!?
昔からの友人・うえぴは挙動不審なあさくらを見守るが……。[/box04]

 

百合濃度[jinstar1.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]

 

[box04 title=”この作品はこんな人にオススメ”]
・なんらかのヲタクである
・日常系が好き
・自分が何がしたいのかよく分からない[/box04]

 

 

私はめちゃめちゃ好きなんだけど、酷評もよく見かけます。
いけるか、ムリか、ハッキリ分かれる本です。

 

『ウチらは悪くないのです。』はこんな人にオススメ

なんらかのヲタクである

ヲタクって独特の語彙力とかノリがあるじゃないですか。

あさくらとうえぴは、まさにそんなヲタクしゃべりをします。

なので、ヲタク的な言いまわしに慣れてない人はものすごく読みづらいです。

逆になんらかのヲタクである人は、あさくらとうえぴを友達かな?って
錯覚するくらいすんなり読めます。

二人の会話だけでなく、状況説明なんかの文章もヲタク感強いです。

銀魂のノリが大丈夫なら読めます。

 

日常系が好き

この小説、びっくりするくらい何も起こらないです。

あさくらがちょっと恋路に足をつっこむことくらいしか変化がない。

基本、うえぴとあさくらがスタバでぐだぐだしゃべってるだけ。

大学生のモラトリアム期間を存分に感じられます。

「のんびり」というより「ぐだぐだ」。
そんな日常系です。

 

自分が何がしたいのかよく分からない

「私もうえぴとぐだぐだするだけでなく……
なにか、『なにか』探さないとな、と……」

 

自分は本当に彼氏がほしいのかどうかも分からないあさくら。

『なにか』を探そうとしたあさくらは、周囲のプレッシャーに負けて
男女交際とやらを始めてしまいます。

そんな『なにか』に足をつっこんだあさくらを見守りつつ、
うえぴも、なかなか書ききれなかった長編小説を完成させようと頑張ります。

 

なんにもないな、『なにか』しなきゃな、でも何したいか分からないな…。

 

そんな人は、なりゆきで動くあさくらとうえぴに
少しだけ感化されるかもしれません。

こんなにゆるく進んでもいいんだって思わせてくれます。

 

 

『ウチらは悪くないのです。』好きなポイント

ぐだぐだなのに、妙にテンポのいい二人の会話がめちゃめちゃ好きです!

冒頭でも触れましたが、百合濃度は低いです。
あさくらに彼氏ができるくらいですし。

でも「やっぱ、こいつと居るのが一番ラクだな~」っていう
しっくりした感覚を読者も感じることができて、それが心地よいです。

 

『ウチらは悪くないのです。』補足情報

17ページも試し読みができる

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17ページがスラスラ読めちゃったアナタはいけるクチ。

 

 

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年間100冊読む読書好き。わかりやすいツンデレが好物です。
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