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最果タヒ『少女ABCDEFGHIJKLMN』曖昧をあじわう

少女ABCDEFGHIJKLMN,感想,レビュー

「好き、それだけがすべてです」

『少女ABCDEFGHIJKLMN』
著/最果タヒ
装画/寺本愛
出版/河出書房

あらすじ

愛は、薬品によって生成されるものと学びました。
モルヒネに似た麻薬成分を調合して、わたしたちの脳に快楽と麻痺をあたえるその薬品は、
無垢なわたしたちに青色の水として認識されていた。(「きみ、孤独は孤独は孤独」)

百合濃度

この作品はこんな人にオススメ

・いろんなお話が読みたい
・ほんのり百合風味が好き
・すこし不思議なお話が好き

詩人・最果タヒによる少女のための小説。

『少女ABCDEFGHIJKLMN』はこんな人にオススメ

いろんなお話が読みたい

全4編のお話が読めます。
百合をまったく感じないお話もあるので、
たくさんの作品に触れたい方にオススメです。

ほんのり百合風味が好き

「ほんのり百合風味」の雰囲気がとてもとても良いんです…。
この一文があるだけでじゅうぶんです、と思えるような
素敵な文章がつづられています。

百合を感じるお話でも、
男の子を好きになるシーンがあります。

すこし不思議なお話が好き

  • 愛に埋もれた姉
  • きみを殺せば、わたしはきみを身ごもる
  • 愛は、薬品で生成される

このように「よくわからないけれどなんか惹かれる」お話ばかりです。


『少女ABCDEFGHIJKLMN』感想&好きなポイント

雲の上で本を読んでいるような、
あるいはピンクやむらさきの星雲に包まれているような、
そんな不思議な読書体験でした。

ふわふわしているんだけど、私はその感覚を知っている気がする……
みたいな、曖昧さが心地よかったです。

『わたしたちは永遠の裸』がお気に入り。