お嬢様学校で起きた悲劇の真相とは『暗黒女子』
美しさと不気味さが共存する一冊。
百合濃度
『暗黒女子』
著/秋吉理香子(あきよしりかこ)
イラスト/大槻香奈
出版/双葉社
最も美しくカリスマ性のある女生徒、いつみが死んだ。
集められたのは、いつみと同じ文学サークルの仲間たち。
彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へ―。
いつみの死の真相とは?
・イヤミスが好き
・お嬢様学校に憧れる
・映画の原作を読んでみたい
”お嬢様学校”というワードに反応した方はきっと好きな世界観です。
『暗黒女子』はこんな人にオススメ
イヤミスが好き
イヤミスとは「イヤな気持ちになるミステリー」のことです。
『暗黒女子』は、女の子同士のドロドロした感情を楽しめる人向けの作品。
ミステリーでもあるので、ネタバレを見てしまうと面白さが半減してしまうので注意!
ブログや感想サイトは見ずに読むことをオススメします。
※この記事でネタバレはしませんのでご安心ください。
お嬢様学校に憧れる
物語の舞台は、聖母マリア女子高等学院。
この話の中心人物となるのは、文学サークルを主宰するいつみ。
いつみは女生徒たちの憧れの的。
みんな、彼女の文学サークルに招待されたくてたまらない…。
もうこれだけで優雅さと不穏さが漂ってきませんか?
映画の原作を読んでみたい
もし映画だけ観て、原作未読ならぜひとも読んでほしい!
原作の方がゾッとするような美しさが際立っています。
映画は登場人物を1人けずったせいで話の厚みが減ってしまったし、
ほかにも残念な点が目立ちます…。
俳優さんはみんな端正な顔立ちなので画面は華やかです。
『暗黒女子』感想、好きなポイント
最後まで読むことで完成される、怖さと美しさがたまらないです!
百合的にもおいしい展開…。
イヤミスだけど、言葉遣いや立ち振る舞いが上品なおかげで、
不気味な物語をのぞいている感覚になります。
物語のラストはざわざわと心が落ち着かないのに、
その美しさに、しばしうっとりしてしまいます。
『暗黒女子』補足情報
2巻完結のコミカライズ
嵐の夜に、ひっそりと読むと雰囲気が増します。
続きが気になって夜更かししてしまうかも…(体験談)
↓下のタグをクリックで同じジャンルの作品を表示します