彼女に出会ったその日から最高にクレイジー『ピエタとトランジ』
百合濃度
『ピエタとトランジ』
著/藤野 可織(ふじの かおり)
カバー写真、デザイン/getty images、岡本歌織(next door design)
出版/講談社文庫
私たちの冒険は続く――「死」が二人を分かつまで。
親友の名前はトランジで、私はピエタ。
彼女に出会ったその日から、最高にクレイジーな人生がはじまった!
トランジは殺人事件を誘発する体質の持ち主で、二人の周囲では次々に人が死んでいく! 事件を解決しつつ各地を転々とする二人だったが、トランジには人類を脅かすさらなる秘密があった――。
・相手に暴言はけちゃうタイプのバディものが好き
・なんでもあり!が許せる
・女子高生百合も好きだけど、大人百合も読みたい
かわいいピンクに毒々しいデザインの表紙、手触りがいいので「ぜったい電子派」でない方には紙の本をオススメします。
『ピエタとトランジ』はこんな人にオススメ
相手に暴言はけちゃうタイプのバディものが好き
ピエタとトランジ(もちろんあだ名)は親友どうし。
お互いが相手を親友だと認識しているからこその軽口や暴言にニヤッとしちゃう方、ふたりの掛け合いはまさにそれです。
なんでもあり!が許せる
トランジは殺人事件を誘発する体質のせいで、
彼女の周りにいる人はバタバタと巻き込まれていきます。
もう日本の少子化の原因になりうるレベル。
そんな特異体質のトランジといっしょにいるのに、ピンピンしているピエタ。
「なんだこれは?」が矢継ぎ早にやってくる展開に、読者はなんとかついていく形になります。
ちなみにピエタは男性と恋愛します。
そのあたりも許せる方はぜひ。
女子高生百合も好きだけど、大人百合も読みたい
ふたりの出会いは高校。
なんやかんやありつつ、大人になっても、おばあちゃんになってもいっしょにいます。
百合濃度は低いのですが(男性の登場人物が何人もがっつり描かれます)
バディ百合ならではのかったるくてけだるくて、でもなんだか心地よい熱さみたいなものを感じる作品です。
『ピエタとトランジ』感想、好きなポイント
バディ百合にははちゃめちゃな展開がよく似合う、ということがよくわかるし、
私はそんなはちゃめちゃ加減が大好きなんだ、ということに気づかされた作品でした。
ピエタの手記という形がまた良くて、(なんでもあり感が増すので)各章についている○○事件のネーミングセンスも好きです。
起こっている事件的にはNGなんだけど、頭からっぽで楽しめるコメディタッチの小説だと思います。コミカライズにぴったり!
『ピエタとトランジ』コミカライズ
全2巻です。
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