ライトノベル

陸道烈夏『こわれたせかいのむこうがわ』知恵と勇気の逃避行

こわれたせかいのむこうがわ,感想
yuyakoyu

ラジオから知恵を、勇気を胸に、突き進む。

『こわれたせかいのむこうがわ~少女たちのディストピア生存術~』
著/陸道烈夏(りくどうれっか)
イラスト/カーミン@よどみない
出版/電撃文庫

[box04 title=”あらすじ”]
《フウ》――最下層の孤独少女。
友は小鳥のアサと、ジャンク屋の片隅で見つけた、古いラジオのみ。

《カザクラ》――マイペースな腹ぺこガール。
出会った瞬間からフウを「お兄ちゃん」と慕い、陽気な笑顔でつきまとってくる。

そんな二人が出会ったここは、世界にただ一つ残るヒトの国。
だが、彼女たちが知る世界は、全部大ウソだった。
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百合濃度[jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”]

[box04 title=”この作品はこんな人にオススメ”]
・冒険譚が好き
・勉強がニガテ
・バトルが好き
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今、少女たちの《世界一ヘヴィな脱出劇》が始まる。

『こわれたせかいのむこうがわ』はこんな人にオススメ

冒険譚が好き

主人公のフウは突如出会った少女、カザクラとともに
どんどん降りかかるピンチを乗り越えていきます。

ふたりの共闘で道が拓けていくさまは圧巻です。

勉強がニガテ

フウはラジオ番組からさまざまなことを学びます。
たとえば科学、地理、経済など。

フウのすごいところは、知識を得て満足するだけではなく、
自分の中におとしこんで、実行していくところ。

学んだことを活かしていくフウを見ていると
勉強する意欲がわいてくるかもしれません。

バトルが好き

バトルシーンの読みごたえバツグンです!

フウは知恵と勇気をふりしぼり、
カザクラは圧倒的な能力でサポートします。

敵となる獣や人、人造人間はゾッとする恐ろしさがあり、
手に汗にぎる展開とはこのことか…!と思わされます。

『こわれたせかいのむこうがわ』感想&好きなポイント

自分が生きるだけで必死なのに、
やさしさを捨てられないフウがいじらしくてたまりません。

そして現状を変えていく姿がカッコイイ!

けっして知識だけの頭でっかちにならず、
「では自分の場合は何ができるか?」を考えて行動するんです。
これってとても難しいことだと思うんだよなぁ…。

常にきびしい状況におかれているフウなので、
カザクラと小競り合いするシーンに癒されます。ほんとに。

『こわれたせかいのむこうがわ』補足情報

第26回電撃小説大賞の《銀賞》を受賞した作品です。

2巻も発売中です!

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こゆ
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@百合読書
年間100冊読む読書好き。わかりやすいツンデレが好物です。
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