ライトノベル
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魔女や魔法にあこがれるあなたへ、最大級の悲劇を『忘れえぬ魔女の物語』

忘れえぬ魔女の物語、感想
yuyakoyu
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魔女が見つけた、生まれて初めての関係。

百合濃度

『忘れえぬ魔女の物語』
著/宇佐 楢春(うさ ならはる)
イラスト/かも仮面
出版/GA文庫

あらすじ

今年進学した高校の入学式は三回あった。
選ばれなかった一日があることをわたしだけが憶えている。
「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」
『今日』を繰り返す世界で、彼女は次の日も友達でいてくれた。
少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつも、静かに変化していく気持ち……。
抑えきれない感情に気づいてしまった頃、とある出来事が起きて――。

この作品はこんな人にオススメ

・魔女や魔法にあこがれる
・ずっしり重たい話が好き
・大事にしたい人がいる

今日は平均5回くりかえす。そのすべてを、覚えている。

『忘れえぬ魔女の物語』はこんな人にオススメ

魔女や魔法にあこがれる

ドラえもんの「アンキパン」みたいに
教科書の内容を全部覚えられたらいいのにと思ったことはないですか?

主人公の綾香は絶対的な記憶力をもっています。
一度見たもの、一度体験したことは忘れません。
だからテストもばっちりいい点を取れます。

しかも彼女は一日を平均5回くりかえします。
失敗したって、くりかえしの中でやり直せるんです。

いいな、うらやましいな、と思った方ほど、
彼女の残酷な運命に吐き気をもよおします。

ずっしり重たい話が好き

後半にいくにつれ、
「作者には人の心がないのか?」
思わずにはいられない激重展開が続きます。

希望をすり減らすような読書体験をしてみたい方はぜひ…。

大事にしたい人がいる

綾香が大事にしたい人。
綾香のことを、大事にしたいと思う人。

運命に抗いつづける彼女の行動を
そのまま真似できる人はまずいません。

魔女でもないし、魔法も使えない私たちは
もっと単純な方法で、大事な人を大事にできる。

『忘れえぬ魔女の物語』感想&好きなポイント

あまりの話の重さに、休み休みでしか読み進められませんでした…。

読者は無責任だから、綾香の無謀ともいえる行動に対して
もういいよ、と言いたくなるし、
がんばれ、とも言いたくなる。

この作品の魅力は無責任に傍観するしかないもどかしさにあるような気がします。

辛い場面が多すぎるので、
綾香が望む「今日」を過ごせたときには、
お願いだからこの「今日」を採用してあげて…!という気持ちになります…。

『忘れえぬ魔女の物語』補足情報

原作小説は2巻まで出ています。
2023年1月現在、コミック版も2巻楽しめます!

『忘れえぬ魔女の物語』のコミックが読めるアプリ(サイト)一覧

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こゆ
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@百合読書
年間100冊読む読書好き。わかりやすいツンデレが好物です。
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